MIYAGI CRAFT基金 1期生レポート#1
タイトル:やってみたかったことをここで。
◾️プロフィール
小坂紘且
2002年宮城県仙台市生まれ。仙台で生まれ、仙台で育った医学部医学科2年生。
医学で誰かを助けることは周り回って自分を救うと考え、医師を目指す。
中学時代、結婚式で使われる香水の存在を知り、
ひと嗅ぎするだけで幸せな気持ちを思い出せる香水を作る調香師に憧れる。
現在、自分の生活やありのままの心を表現する香水を作っている。
Q1. MIYAGI CRAFT基金に応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?
中学生という精神も不安定な中で好きになったものをここまで大事にしてきたという思いを一度、自分の最大限を誰かに見てほしい。
自分は今どんな香りが作れて、プロとどこまでの差があるのか、そんなことを思いながら、燻っていました。
しかし、医師になって人を助けることを仕事にしたい気持ちは本当でしたので、医学部をやめて調香師一本でやっていくつもりはありませんでした。
活動は医学生としての町の活性化や地域の住民との交流に力を入れていました。
それはいろんな人と触れ合うというものがメインで中々やりたいことを増やす機会を作り出すことができていませんでした。
Q2. 現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。
現在は、勉学の方に注力しています。
自分は将来医師になる立場であり、この時期が自分にとって医師となる上での基礎となるため、そこを徹底したいという気持ちがあります。
医師という患者の体を診て責任を持って処置をするという職につく人間が、勉強をおろそかにしてしまっては医師になる責任を果たせないと思います。
責任を果たすためにも、今、目を離すわけにはいけません。
優先順位を決めてなすべきことをなし、やり切ったなら、また、香りを表現したいです。
Q3. MIYAGI CRAFT基金にはどんな想いや期待感で応募しましたか?
自分で香りを好きに作れるというワクワク感、法律という全く触れたことのないものへの不安感、面白い香りとはなんだろうという思考がありました。
そして、自分以外の同期のプロジェクトはどんなものなのだろうというワクワク感もありました。
しかし、調香という中々被らない領域では自分が全てであり、周りの結果や行動に焦りを覚えたりすることがなくて良いのかなとか、楽観的な自分もいました。
だからこそ、気軽に応募できたのかなと思うところもあります。
Q4. 実際にMIYAGI CRAFT基金に参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?
自分の甘さを身をもって体験させられました。
問題が生まれた際に自分で動く力が身についたと思います。
社長の皆様と話してみると、自分との行動力のギャップ、優先順位のつけ方、アイディアなど、全てが刺激でありました。
それら全てを自分の力にすることはできませんでしたが、自分の力にできた分を自分なりに拡大して行きたいと思います。
社長さんらのアドバイス加え、自分なりに考えた次のアクションを今後も進めたいと思います!
Q5. メンターが自分自身や事業に与えた影響、メンターとのやりとりで印象に残っていること、また学びや気づきを教えて下さい。
自分の分野は香水ですので、香りのアドバイスなどは別のプロフェッショナルである方に求めていました。
メンターには香りに対するアドバイスなどではなく、香水に関する法律やどう売っていくのか、売る際の注意点などを教えていただきました。
先ほども言った自分がさらに成長できる点についてですが、初めの一歩を踏めたことに加えて、次の二歩目に進むことの意義、2歩目・3歩目を進める選択肢を探す視点、もっと強く自分の商品に自信を持って推していくべきだということなどを教えていただきました。
Q6. MIYAGI CRAFT基金に入学してから、一番印象に残った出来事は何ですか?
初めて、その場で調香をするという体験が印象に残っています。
初めて人の目の前で香りを作ると、意外とその本人の好きな香りにならなかったり、
単体の香りは好きだけど混ぜた後の香りは嫌だという人、イヤイヤ期の子どもなど、
うまくいかないことはいっぱいありましたが、
お客さんが「いい香りになった」という声を聞いてとても嬉しかったです。
そして、初めて自分の香りでお金が得られた時、とても嬉しかったのを覚えています。
自分の香りが認められたような気がして、忘れられません。
Q7. あなたとってMIYAGI CRAFT基金を一言で表すと何ですか?
やりたいを叶える場です。
やりたいという気持ちをどうビジネスとして形にするのかの手助けやその次のステップの踏み方を教えていただいたり、本気でやれる環境を整えられる場であると思います。
また同期やメンターから刺激を受けることで、そのやりたいという気持ちが拡大して行き、さらに挑戦したいことが増えるという繋がりもできる場です。
Q8. あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。
人生の幸せな時間というものを彩るのはなんだろうと考えるとその時に記憶した服装や気温、天気、香りだと思います。
その一部を切り取ってもう一度香りを嗅いだときにその記憶を思い出して嬉しくなる、生活を彩る香りを作りたいです。
そして、日本人がもっと香りを楽しめる世の中を作りたいと思っています。
無臭が好きな方もいらっしゃるとは思いますが、そんな人でもいい匂いと思えるものは多くあると思います。
それぞれがそれぞれに合った香りをほのかに香らせる。すれ違った時の香りを楽しむということができたらいいなと思います。
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